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いでい皮ふ科
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ニキビ(尋常性痤瘡)について

ニキビとは

思春期になると顔面、胸背部などに毛孔に一致して肌色っぽいものから赤黒いものまで様々な色、形をした皮疹が出始めます。これがかつて「青春のシンボル」といわれたニキビ(尋常性痤瘡じんじょうせいざそう)です。
ニキビの皮疹は炎症を伴わない面ぽうと炎症を伴う紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)・膿疱(のうほう)などに分けることができます。ニキビは平均すると男女とも13歳頃から発症しますが、年齢分布では女性の初発年齢の方が低く、12歳頃にピークを迎えます(男性は13歳)。女性では14歳、男性では16歳頃に症状が最も強くなります。

皮疹の部位は小・中学生ではひたいが80%以上に対し、高校生ではほほ・あごが増え、それ以上の年齢では胸、背部が増えてきます。年齢とともに皮疹は顔の下方へと移動していく傾向があり、思春期痤瘡では額を中心としたT型の分布を、思春期後痤瘡では頬~あごを中心とするU型の分布をするといわれます。ニキビは炎症が皮膚の深部にまで及ぶと瘢痕(はんこん)を形成し、将来的にずっと残ることがあります。「青春のシンボル」などとして放置せず、積極的に治療を行うことが大切です。

ニキビができる仕組み

ニキビは段階を経て日常しばしば目にする形へと変わっていきます。ニキビができる仕組みを理解することでどのように治療をしていけばよいか、わかりやすくなります。

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思春期になるとホルモンの影響で3種類ある毛包(頭髪などの終末性毛包、うぶ毛などの軟毛性毛包、顔面に多い脂腺性毛包)のうち、脂腺性毛包で皮脂分泌が増え始めます。そのためひたいは何となくべたべたした感じになってきます。

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同時に毛孔(もうこう、毛穴のこと)が角化 (異常角化)して狭くなってくるため、毛孔を通じて外部に分泌されていた皮脂が毛包内に貯留しはじめます。

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毛孔が完全につまると皮脂の貯留量が増えるため、皮膚の表面に肌色の丘疹ができはじめます(白色面ぽう)。閉塞部が一部開いて黒色に見える場合もあります(黒色面ぽう)。

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毛包内に常在しているニキビ菌(アクネ菌ともいいます)は皮脂が大好きなため、毛包内に皮脂が貯留した面ぽうはニキビ菌にとって格好の生息場所となります。そこで菌が増殖を始めると膿の元となる好中球(こうちゅうきゅう)が集まってきて炎症が起き、赤く先端に膿を持った見慣れた形のニキビとなります。

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さらに炎症が進むと何とか保たれていた毛包の壁が破壊され、周りに炎症が波及します。この状態を放置すると瘢痕(はんこん)となり、半永久的に跡が残ることとなります。

このような経過をたどります。上記したように、一度瘢痕が残ると完治させることができません。従って治療の目標は瘢痕を予防すること、そのために早期治療と維持療法を行うことが望ましいとされています。

ニキビの治療

治療はニキビの段階に応じた形で進めていく必要があります。

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面ぽう
面ぽうは毛孔が異常角化を起こして閉塞し、皮脂が貯留した状態です。従ってその異常角化物を取り除くことが治療の主体となります。現在保険適応のある薬剤としてアダパレン、過酸化ベンゾイルがあります。アダパレンは表皮の細胞が角質細胞に分化していくのを防ぐことで、過酸化ベンゾイルは角質細胞間の結合を緩めて角質を剥がれやすくすることで毛穴のつまりを無くして面ぽうを改善させます。これらの働きにより両薬剤は日本皮膚科学会が定めるニキビ治療でも使用が強く推奨されており、今あるニキビの改善だけではなく今後ニキビが出にくくなるようにする働きも持つ、大変有効な外用薬です。しかし使用に当たっては少し注意が必要です。両薬剤ともに異常角化物を取り除く過程で肌が乾燥する、皮膚がぽろぽろめくれてくる、ひりひりする、赤くなるなどの刺激反応が一部の方で見られます。また過酸化ベンゾイルは統計的には3%の人が使用開始後数日から1ヶ月後ぐらいまでの間にかぶれを起こすといわれています。この時期を乗り越えた後効果が発揮されてくるので即効性は有りませんが、効果が出始めるとはっきりと実感できるため、患者さんの満足度も高いように思われます。使用法や刺激感が出たときの対処法などは診察時に十分説明させていただきます。

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丘疹(きゅうしん)・膿疱(のうほう)
丘疹や膿疱とは毛包内でニキビ菌が増殖し炎症が起きている状態です。従ってニキビ菌をやっつける抗生物質の外用が中心で、現在クリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシンの外用剤が保険適応となっています。これらの薬剤はいずれも大変有効ですが、抗生物質という性質上長期使用で耐性菌(薬の効かない菌)が出現するリスクがあるため、使用に際しては期限を区切るなどの注意が必要です。一方面ぽうの項目でご紹介した過酸化ベンゾイルにも抗菌の働きがあります。過酸化ベンゾイルは分解されることによりフリーラジカル(活性酸素の一種)が発生し、これがニキビ菌に対し殺菌的に作用します。この殺菌作用は上記の抗生物質とは異なり耐性菌が生じにくいと考えられ、面ぽうに対しての効果も併せ持つことから過酸化ベンゾイルが今後のニキビ治療の中心薬剤となっていくものと考えられます。
しかし炎症が強い場合には外用のみでは対処しきれませんので、一時的に抗生物質の内服を行うこともあります。また症状によってはビタミン剤の内服や漢方薬の内服が有効な場合もあります。特に女性の大人ニキビに対しては漢方薬の有効な症例が多いです。

ニキビあれこれQ & A

ニキビと吹き出物って?

一般に思春期のものをニキビ、成人期のものを吹き出物と呼びますが、基本的な病態は全く同じです。

なぜ背中にニキビができるの?

背部はニキビができやすい場所です。その理由として十分な洗浄がしにくい、汗をかきやすい(汗は刺激になります)、皮脂の分泌が多い、衣服などでこすれて刺激を受けやすい、などが挙げられます。一般的にかゆみを伴うケースが多いです。

なぜ乾燥肌の人にもニキビができるの?

ニキビは皮脂が悪さをしますが、乾燥肌の方にも多く見られます。正確な理由はわかっていませんが、皮脂の分泌が少ないことで皮脂膜によるバリアが低下、それに伴って大量の水分が消失する。そのため皮膚がかさかさになって古い角質が貯留、そして毛孔が詰まってニキビにつながるといわれています。

ニキビと食べ物の関係は?

甘いものや脂っこいものなど特定の食べ物でニキビが悪化するという医学的なデータは実はありません。しかし多くの患者さんが食べ物で悪化すると感じているのも事実です。

洗顔はした方がよい?

余分な皮脂や毛穴をふさぐ角質除去のため1日1~2回は行いましょう。しかし過度の洗顔は乾燥を助長させ、また強くこすることも刺激になりニキビはむしろ悪化します。ふわふわの泡を作ってできるだけ優しく行いましょう。

お化粧は?

以前はお化粧をすることで毛穴がふさがってしまいニキビが悪化するので、なるべく避けましょうといわれてきましたしかし現在は適切な化粧をすることは患者さんのQOL(生活の質)を高め、治療継続にも役立つため、むしろ推奨されるようになってきています。ただし、その際にはノンコメドジェニック(ニキビができにくい)の記載があるものの使用をお勧めします。

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